
インターネットが普及している今、Web広告を見る機会も多くなってきました。
そのWeb広告ですが、実際にどのような種類があるのか、広告に掛かる費用など知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、
・Web広告とは?
・Web広告の種類と費用の目安
・Web広告の費用における課金方式の種類
・Web広告の費用を抑えるコツ
などを解説します。
自社のWEBサイトや商品においてWeb広告の利用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
Web広告とは?
Web広告とは、インターネット上で展開される広告のことです。
具体的には、ウェブサイト、検索エンジン、SNS、動画配信プラットフォーム、アプリなど、インターネットを利用するさまざまな場所で表示される広告を指します。
Web広告は、企業やサービスが自分の商品やサービスを広めたり、売り上げを伸ばしたりするために活用されています。。
ここでは、Web広告のメリット・デメリットについても解説します。
Web広告のメリット
Web広告のメリットとしては、以下の通りです。
・ターゲティング精度が高い
・リアルタイムで効果測定が可能
・コストの調整が柔軟
・即効性がある
・多様なフォーマットが利用可能
・ターゲティング精度が高い
閲覧者の年齢、性別、地域、興味関心などに基づいて広告を配信できるため、効果的にアプローチが可能です。
・リアルタイムで効果測定が可能
クリック数や表示回数、コンバージョン率などのデータをリアルタイムで分析し、広告の改善に役立てることができます。
・コストの調整が柔軟
少額から始められ、クリック課金制(CPC)や表示課金制(CPM)など、多様な料金体系を選ぶことが可能です。
・即効性がある
Web広告を掲載すると、すぐにターゲットにアプローチでき、短期間で効果が現れることもあります。
・多様なフォーマットが利用可能
バナー広告、動画広告、検索広告、SNS広告など、目的に合わせた形式を選択できます。
Web広告のデメリット
Web広告のデメリットとしては、以下の通りです。
・クリックされなければ効果がない
・競争が激しい
・広告のブロックやスキップの存在
・不正クリックのリスク
・誤ったターゲティングのリスク
・クリックされなければ効果がない
広告を表示してもクリックされなければ成果につながらず、費用対効果が下がることもあります。
・競争が激しい
多くの企業が同じターゲット層を狙って広告を出稿するため、特に検索広告などではコストが上昇しがちです。
・広告のブロックやスキップの存在
広告ブロックツールや動画広告のスキップ機能により、広告が届かないケースがあります。
・不正クリックのリスク
意図的にクリックされる「不正クリック」によって、無駄な費用が発生する可能性があります。
・誤ったターゲティングのリスク
ターゲット設定が不適切だと、見当違いの人々に広告が配信され、効果が薄くなることもあります。
Web広告は効率的で便利な反面、適切な設計や運用が求められる点に注意が必要です。
Web広告の種類と費用の目安
ここでは、Web広告の種類と費用の目安について解説します。
Web広告の種類としては、主なものとして以下のものが挙げられます。
・ディスプレイ広告(バナー広告)
・アドネットワーク広告
・リターゲティング広告
・ネイティブ広告
・動画広告
・SNS広告
・アフィリエイト広告
・記事広告(タイアップ広告)
それぞれを詳しく見ていきましょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)の検索結果ページに表示される広告のことです。
ユーザーが特定のキーワードを検索すると、そのキーワードに関連した広告が検索結果の上部や下部に表示されます。この仕組みを使って、商品やサービスに興味があるユーザーに直接アプローチできます。
広告費は「クリック課金制(CPC)」が一般的で、広告がクリックされた場合にのみ費用が発生します。そのため、無駄な広告費を抑えつつ、効果的な集客が可能です。
リスティング広告の大きな特徴は、ターゲットを絞り込めることです。
地域や時間帯、デバイス(スマートフォンやPC)などを細かく設定できるため、狙ったユーザーに広告を届けやすいと言えます。
また、リアルタイムでの効果測定が可能で、改善を繰り返しながら最適化できるのも魅力です。
一方で、競合が多いキーワードでは広告費が高騰する場合があるため、予算管理や適切なキーワード選びが重要です。
リスティング広告は、効率的にターゲットにリーチしたい企業や個人にとって、効果的な広告手法の一つです。
費用相場は1クリックあたり1円~数千円と幅がある点が特徴です。
ディスプレイ広告(バナー広告)
ディスプレイ広告とは、インターネット上のウェブサイトやアプリに表示されるバナー広告や画像、動画広告のことです。
主に視覚的なデザインで訴求するため、商品やサービスを直感的にアピールできます。ニュースサイト、ブログ、SNSなど多くの場面で目にする機会があります。
ディスプレイ広告の特徴は、広範囲にリーチできることです。特定の年齢層や地域、趣味嗜好に合わせてターゲットを絞ることもでき、興味を引きそうなユーザーに向けて効率的に広告を配信できます。また、ブランドの認知度を高める効果が高く、購入をまだ考えていない潜在顧客にもアプローチできる点が強みです。
課金は主に「表示回数(CPM)」や「クリック(CPC)」に応じて行われ、費用対効果を測りやすいのもメリットです。
一方で、広告が邪魔だと感じられたり、広告ブロックツールで表示されないこともあり、デザインや配信の工夫が求められます。
ディスプレイ広告は、視覚的アプローチで顧客との接点を増やすのに適した広告手法です。
ディスプレイ広告には4つの種類があり、それぞれの概要と費用目安は以下の通りです。
<純広告>
特定のWebメディアの指定枠に表示される広告
・期間保証型
・費用相場:1週間あたり数十万~数百万円
<アドネットワーク広告>
複数のメディア(WebサイトやSNSなど)を横断するオンライン広告ネットワーク(アドネットワーク)を通じて掲載される広告
・インプレッション課金またはクリック課金
・費用相場:
インプレッション1,000回あたり数十円~数百円
1クリックあたり数十円~数百円
<DSP広告>
複数のアドネットワークを通じて掲載される広告
DSP:Demand Side Platformの略
・インプレッション課金
・費用相場:インプレッション1,000回あたり数十円~数百円
<リターゲティング広告>
自社サイトを訪れたことがあるユーザーに対して、再訪を促すことができる広告
・インプレッション課金またはクリック課金
・費用相場:
インプレッション1,000回あたり数十円~数百円
1クリックあたり数十円~数百円
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、複数のウェブサイトやアプリをまとめて広告を配信する仕組みを提供するサービスのことです。
広告主は一度アドネットワークに広告を出稿するだけで、ネットワーク内のさまざまな媒体に広告を配信できます。GoogleディスプレイネットワークやYahoo!ディスプレイ広告などが有名なアドネットワークです。
広告の配信方法として、特定のターゲット(年齢、性別、地域、興味関心など)を絞り込んで配信するターゲティング機能が利用できます。これにより、興味を持ちそうなユーザーに効率的に広告を届けることが可能です。課金方式は主に「クリック課金(CPC)」や「表示課金(CPM)」が採用されています。
アドネットワーク広告のメリットは、広範囲にリーチできることと、広告運用が効率的に行えることです。個別にウェブサイトを選んで広告を掲載する手間が省け、複数の媒体に一括で配信できます。一方、ネットワーク内でどのサイトに掲載されるかが完全にはコントロールできず、ブランドイメージに合わないサイトで表示される可能性もあるため、事前の設定や確認が重要です。
アドネットワーク広告は、多くの媒体に短期間で広告を届けたい場合に非常に有効な手段と言えます。
・費用相場:1クリックあたり10円~数百円
リターゲティング広告
過去に自社サイトを訪れた経験があるユーザーに対して広告を配信する手法です。興味・関心を持つ層に再度アプローチできるため、高い成約率を見込めます。
効果が高いであろう層に絞って配信できるリターゲティング広告は費用対効果に優れた広告手法です。しかし配信対象が広いとコンバージョンの期待が薄いユーザーにも広告を流すことになるため、広告費に無駄が発生しやすくなります。
・費用相場:1クリック当たり50円~100円
※キーワードによっては、単価が1,000円を超えるものもある
※インプレッション課金の場合、表示回数1,000回につき約10円~数百円が相場
ネイティブ広告
Webサイトに掲載されたコンテンツに自然と溶け込む形の広告です。
ユーザーが興味を持っているニュースや記事と近い内容の広告が配信されるため、違和感や不快感を抱きづらく、クリックにつながりやすいという特徴があります。
ネイティブ広告は3種類の課金方式があり、それぞれの費用相場は以下の通りです。
<クリック課金>
・費用相場:1クリック当たり20円~60円
<インプレッション課金>
・費用相場:1,000回表示当たり200円~800円
<記事広告>
・費用相場:PV(ページビュー)数×20円~140円
動画広告
動画広告は短時間に多くの情報をユーザーに伝えられ、イメージとして残りやすいのがメリットです。
一方で制作に要する手間は他の種類の広告より大きく、視聴者を魅了する動画にはクリエイティブ力が求められることもあります。
・費用相場:1再生当たり5~10円程度
SNS広告
その名の通り、Instagram・Twitter・FacebookなどのSNS上に掲載される広告です。
SNSごとに適したターゲットや商材は異なるので、自社サービスとの相性を考慮して媒体を選ぶ必要があります。
各SNS広告のクリック課金とインプレッション課金の相場は次の通りです。
<クリック課金>
・広告媒体:Instagram広告/Facebook広告/Twitter広告/LINE広告/TikTok広告
・費用相場:1クリック当たり24円~200円
<インプレッション課金>
・広告媒体:Instagram広告/Facebook広告/Twitter広告/LINE広告/TikTok広告
・費用相場:1,000回表示当たり400円~650円
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、他人のブログやSNSアカウントに広告を設置させてもらい、成果が発生したときに広告主から掲載先に報酬が支払われる仕組みです。
クリック数やインプレッション数に捉われず、コンバージョン数に応じて報酬額が決定するため、高い費用対効果を期待できます。
アフィリエイト広告の運用を考える場合、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を利用するのが一般的です。広告主はASPを通じて広告を出稿し、ブログやメディアの運営者はその中から掲載したい広告を選びます。
国内の主要ASPの仲介手数料は、どれも以下の通りです。
・仲介手数料:成果報酬×30%
記事広告(タイアップ広告)
第三者目線で商材の特徴や魅力について記載した記事をWebメディアにアップする広告手法です。押し付けがましくなく自然な形で商品やサービスを紹介できるため、広告に嫌悪感を抱いている層へのアピールに適しています。
自らのニーズに気付いていない潜在的なユーザーにも働きかけることができ、需要の掘り起こしにも使えます。
・費用相場:PV保証型の場合、想定PV数×20~200円
Web広告の費用における課金方式の種類
ここでは、Web広告の費用における課金方式の種類について解説します。
Web広告の費用における課金方式の種類は以下の通りです。
・インプレッション課金
・インプレッション保証型
・エンゲージメント課金
・視聴課金(PV保証型)
・掲載期間保証型課金
・成果報酬課金
それぞれを詳しく見ていきましょう。
クリック課金
ユーザーが広告をクリックしたときに広告費が発生する課金方式です。言い換えれば、広告が画面上に表示されるだけだと費用はかかりません。
クリック課金のメリットは広告費と成果が比例しやすいことです。クリックしたユーザーはその商材への興味や関心が強い場合が多く、成約につながる可能性が高いです。
インプレッション課金
広告の表示回数に応じて料金が発生するのが、インプレッション課金です。具体的には広告が1,000回画面上に表示されると、課金されり仕組みです。
課金条件が明確なので広告費を予測しやすい反面、成約の可能性は保証されません。
インプレッション課金は、問い合わせ数や購入数を伸ばしたい場面より、認知拡大を狙うケースに適していると言えるでしょう。
インプレッション保証型
広告の表示回数ごとに料金を設定する課金方式です。
主に、Yahoo! JAPANなどのポータルサイトやPV数の多いサイトで採用されています。
例えば、100万インプレッション保証であれば、実際に100万回広告が表示されるまで掲載されるようになっています。
エンゲージメント課金
クリック、シェア、ダウンロードなど、広告主が事前に設定したユーザー行動が行われるたびに費用が発生する課金方式です。
「ユーザーにしてほしいアクション」に指標を置くことができます。
視聴課金(PV保証型)
広告ページのPV数を保証する期間契約型の課金方式です。
保証されたPV数が達成されると費用が発生する仕組みの方式です。
記事広告の掲載に多く見られます。
掲載期間保証型課金
情報サイトやビジネスサイト、ポータルサイトなど、Webサイトの特定ページへの掲載を保証する広告です。
記事広告でよく見られる方式ですが、料金設定が他に比べて高い傾向にあります。
成果報酬課金
商品購入やユーザー登録、アプリダウンロードなど、コンバージョンごとに費用が発生する課金方式です。
アフィリエイト広告は成果報酬型のWeb広告です。
Web広告の費用を抑えるコツ
ここでは、Web広告の費用を抑えるコツについて解説します。
具体的には以下の通りです。
・ターゲットに合ったメディアを選ぶ
・目的や商材に合った広告フォーマットを選ぶ
・成果を確認し継続的に改善を行う
それぞれを詳しく見ていきましょう。
ターゲットを明確にする
ターゲットを明確にし、その精度を高めることは、広告費用を抑えることに繋がります。
特にBtoBを目的とした広告に関しては、重要な顧客層に集中することで無駄なクリックを減らし、商談獲得率を向上させることが可能です。
業界や企業規模、役職など、特定条件でオーディエンスを設定することで、関心の高い層に無駄なくアプローチできるでしょう。
さらに、リターゲティング広告も効果的です。
一度接触したユーザーに再度広告を表示することで、検討段階のある顧客を効率よく引き戻します。
この手法は、関心を持った顧客に焦点を当てるため、高いコンバージョン率が期待できるでしょう。
ターゲットに合ったメディアを選ぶ
ターゲットを明確に設定したら、効率よく広告を表示させるため、ターゲット層が多く集まるメディアを選ぶようにましょう。
例えば、若年層の女性をターゲットにするなら、画像や動画中心のSNSを選ぶのがおすすめです。老若男女にアピールしたいなら、ユーザーの偏りがないディスプレイ広告やリスティング広告が向いています。
目的や商材に合った広告フォーマットを選ぶ
広告の目的は、商品販売だけとは限りません。
例えば、商品やブランドをより広く知ってもらう「認知目的」で広告を出す場合もあります。認知を増やすためには露出を増やす必要があります。その場合、バナー広告やディスプレイ広告、動画広告が向いているでしょう。
また、検討段階のユーザーにアプローチしたい場合はリスティング広告、まだニーズが潜在的なユーザーにアプローチして、ニーズを喚起したい場合は記事広告などが向いています。
広告配信の目的を明らかにしたうえで、効果が出そうな広告フォーマットを選びましょう。
成果を確認し継続的に改善を行う
どのようなWeb広告でも、広告のクリック率とコンバージョン率は定期的にチェックし、改善を繰り返していくことが大切です。
クリック率が悪ければ、広告画像やタイトルテキストを変更したり、ターゲットの設定を調整する必要があるでしょう。
まとめ
本記事では、自社のWEBサイトや商品においてWeb広告の利用を検討している方向けに
・Web広告とは?
・Web広告の種類と費用の目安
・Web広告の費用における課金方式の種類
・Web広告の費用を抑えるコツ
などを解説しました。
Web広告は様々な種類があります。
広告の種類とそれぞれの特徴を踏まえながら、広告掲載の目的を明確にしたうえで広告媒体を選びましょう。
本記事が、自社のWEBサイトや商品においてWeb広告の利用を検討している方のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。