
広告宣伝および集客のため、自社でSNSを活用している企業も多いのではないでしょうか。しかし、複数のSNSを人手によって運用する場合、煩雑であることから運用担当者の負荷が高くなるといったデメリットがあります。
そのため、近年は「SNS管理ツール」を活用して、SNS運用の効率化を図る企業も少なくありません。
そこで本記事では、SNS管理ツールの機能やメリット・デメリット、およびツールの選び方のポイントを解説します。
SNS運用を行っている部署・担当者の方には、役立つ情報ですので、ぜひ最後までお読み下さい。

SNS管理ツールとは
SNS管理ツールとは、「SNS運用を効率化するとともに、フォロワーや利用者からの”いいね”・シェアなどの獲得をサポートするためのツール」を指します。
SNS管理ツールは、X(旧Twitter)・Instagram・LINE・Facebookなどの複数のプラットフォームで運用しているすべてのアカウントを一元管理できるという特徴があります。
次に、SNS管理ツールの必要性や機能について、詳しくみていきましょう。
SNS管理ツールの必要性
企業の広告宣伝方法として、SNSはいまや重要なプラットフォームとなっています。そのため、各企業ともSNS運用に力を入れています。
SNS管理ツールは、以下の3つの理由によって導入している企業が増えています。
・人手によるSNS運用に比べて、省力化が図れることから業務効率化ができる
・集客に効果的な投稿内容や、最適なハッシュタグの特徴を分析することで、フォロワーを増やすことが期待できる
・フォロワーの特徴などを分析し、今後の投稿戦略を自動的に導き出せる
SNS管理ツールの機能
SNS管理ツールの代表的な機能としては、以下の5点があります。
機能名 | 特徴 |
アカウント管理 | ・複数のSNSアカウントを一元管理できる
・投稿内容を公開する前に、上司による事前チェックができる(稟議のイメージ) |
投稿管理 | ・カレンダー機能を利用して、指定の日時に自動投稿されるよう投稿予約ができる |
コメント管理 | ・投稿に対してユーザーが記載したコメントの確認、管理ができる
・各投稿ごとのステータス(未読・未返信など)がチェックできるため、対応漏れが防げる |
フォロワー管理、分析 | ・フォロワー属性(性別、年齢層など)および動向が簡単に把握できる
・フォロワー属性、動向を効率的に把握できることからきめ細やかなコミュニケーション対応ができる |
SNS分析 | ・投稿ごとのフォロワーの対応や新規フォロワーの獲得効果を収集し、どのSNSにどのような投稿をすれば良いか分析できる |
SNS管理ツール導入のメリット
次に、SNS管理ツール導入の6つのメリットを紹介します。
・複数のSNSアカウントを一元管理できる
・自動投稿ができる
・投稿内容を上司が事前チェックできる
・炎上対策が迅速にできる
・投稿結果の分析ができる
・SNS運用工数が削減できる
それぞれのメリットについて、さらに詳しく解説します。
複数のSNSアカウントを一元管理できる
広告宣伝のため、各企業では複数のSNSプラットフォームを活用して、情報発信するケースが多いです。
人手によるSNS運用では、それぞれのプラットフォームごとに投稿をする必要があるため、煩雑な作業となってしまいます。
SNS管理ツールでは、複数のSNSアカウントを一元管理できるため、それぞれのプラットフォームごとに投稿する必要がなくなり、効率的なSNS運用が可能となります。
自動投稿ができる
SNS管理ツールを活用すると、あらかじめ設定した時刻に自動で各SNSプラットフォームに投稿できるようになります。
つまり、自動投稿を予約することができるため、投稿内容をSNS運用担当者の空き時間に、事前に作成しておくことが可能となります。
投稿内容を上司が事前チェックできる
近年、SNS投稿内容によって、いわゆる「炎上」が起こることもあります。炎上が起きてしまうと、投稿した企業の信頼が失墜し、売上に影響を及ぼす可能性もあります。
SNS管理ツールでは、投稿担当者が作成した投稿内容を、投稿前に上司が事前チェックできるため、炎上を引き起こしてしまうリスクを減らすことが可能です。
炎上対策が迅速にできる
投稿内容の不備などにより、万が一その投稿内容が炎上してしまった場合、SNS管理ツールではリアルタイムで炎上の有無を判断し、炎上してしまった場合には即座にアラートメールがSNS運用担当者に通知されます。
そのため、炎上してしまったことが迅速に把握できるため、その後の炎上対策も迅速に実行できるというメリットがあります。
投稿結果の分析ができる
SNS管理ツールでは、ユーザーが投稿に対して起こしたアクション(”いいね”・シェアなど)の分析ができます。
分析結果を基に、投稿内容や投稿時間などの改善ができるため、さらに効果のあるSNS投稿ができるといったメリットがあります。
SNS運用工数が削減できる
SNS運用方法が人手から、SNS管理ツールによる自動対応に変わるため、SNS運用に費やされたマンパワーの削減が可能です。
また、SNS管理ツールでは、複数人によってSNS運用ができるようになるため、メンバー間で業務のシェアが可能となり、この点からもマンパワーの削減に役立ちます。
SNS管理ツール導入のデメリット
次に、SNS管理ツールを導入することによって発生する3つのデメリットを解説します。
・日本語対応していないツールもある
・すべてのSNSプラットフォームに対応しているとは限らない
・初期費用や運用コストがかかる
それぞれのデメリットについて、詳しくみていきましょう。
日本語対応していないツールもある
SNS管理ツールには、海外のメーカーによる製品もあります。海外製のSNS管理ツールの中には、日本語に対応していない製品も少なくありません。
そのため日本語に対応していない場合、英語が分からないと利用しずらいというデメリットがあります。
すべてのSNSプラットフォームに対応しているとは限らない
前述のように、SNSプラットフォームにはさまざまなものがあります。SNS管理ツールによっては、自社で活用しているSNSプラットフォームがサポートされていないといったこともあり得ます。
自社で活用しているSNSプラットフォームに未対応の場合には、ツールを導入する効果が薄れてしまうため注意が必要です。
初期費用や運用コストがかかる
SNS管理ツールには、いくつか製品がありますが、ツールによっては初期費用や運用コストが一定額かかることもあります。そのため、導入予定のSNS管理ツールの初期費用・運用コストは、事前にしっかりと確認しておきましょう。

SNS管理ツールを選ぶ時のポイント
このように、SNS管理ツールを活用して、自社のSNS運用を行うことにはメリットが多くあります。次に、SNS管理ツールを選ぶときに、どういったポイントに気を付ければ良いかを、解説します。
ポイントとしては、以下の3つがあります。
・自社で運用しているSNSをサポートしていること
・操作性が良いこと
・ユーザーの評判が良いこと
それぞれのポイントについて、さらに詳しく解説します。
自社で運用しているSNSをサポートしていること
1点目は、自社で運用しているSNSのプラットフォームをサポートしていることです。前述のとおり、海外製のSNS管理ツールでは、すべてのプラットフォームをサポートしているとは限りません。
自社で運用しているプラットフォームが未サポートである場合、そのSNS管理ツールを導入するメリットがありません。
SNS管理ツールを選ぶときには、必ずサポート対象のSNSプラットフォームを確認しておきましょう。
操作性が良いこと
2点目は、操作性が良いことです。直感的に操作がしやすく、また分析結果も見やすいツールであれば、ストレスなくSNS運用ができます。
また、場合によってはSNS運用の初心者が、SNS管理ツールを利用するケースがあります。そのような場合でも、操作性が良いツールの場合、スムーズにSNS運用業務を遂行できます。
ユーザーの評判が良いこと
3点目は、導入予定のSNS管理ツールのユーザーによる評判です。ユーザーの評判が高いということは、そのツールの機能が充実しており、ユーザーサポート体制もしっかりしていることが多いためです。
特に、自社と同じような企業規模・業種・SNS管理ツールの活用範囲の企業による評価が高い場合には、自社にそのツールを導入するメリットが大きい可能性があります。
そのため、自社と類似環境にある企業の評判は、しっかりと確認しておくと良いでしょう。
初めてSNS運用を活用しようとされる方はクラプロへご相談ください
本記事では、SNS運用に利用されるSNS管理ツールについて、機能・導入によるメリットデメリット・ツールを選ぶときのポイントを紹介してきました。
SNS管理ツールを利用すると、SNS運用が効率的にできる・投稿した結果の分析ができるといった、メリットが多いということが分かったのではないでしょうか。
そのため、SNS管理ツールを活用して、自社の広告宣伝の業務効率化を図ってみてはいかがでしょうか。
