「SNSマーケティングを始めたけど思うような成果が出ない…」
「投稿を続けているのに、フォロワーが増えない」
「炎上してしまったらどうしよう…」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか？
SNSマーケティングは効果的な集客・ブランディング手段として注目されていますが、明確な戦略なく運用すると失敗するリスクが高まります。
実際に多くの企業が目標設定の不備やターゲット分析不足、不適切な投稿内容などで成果を得られていません。
本記事では、SNSマーケティングでよくある失敗事例7つと具体的な改善策を詳しく解説します。
失敗の原因を理解し、効果的な対策を講じることで、あなたの企業のSNS運用を成功に導くことができるでしょう。
ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてください。
・SNSマーケティングの失敗事例
・失敗しないためのポイント
アイドマ・ホールディングス入社後、企業のWebマーケティングを支援する新規事業部（クラウドプロダクション）の立ち上げに参画。WebやInstagramやTikTok、YouTubeなどのSNSを専門に各社のWeb制作、Web・SNS集客を行い、支援した数は70社を超える。現在はAI専門のAI導入コンサルタントとして、企業へのAI導入の支援もしている。
>藤井俊太の詳細プロフィール
SNSマーケティングで失敗してしまう要因7選
SNSマーケティングは多くの企業が取り組んでいますが、思うような成果を上げられないケースも少なくありません。
ここでは、SNSマーケティングで失敗してしまう主な要因を7つ紹介します。
2． ターゲットの未設定
3． SNSプラットフォーム選定が違う
4． KPIが未設定
5． リソース不足による低クオリティ
6． ユーザーファーストになっていない
7． ユーザーからの評判が低い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1．目標が不明確のまま運用
SNSマーケティングで最も多い失敗要因は、目標が不明確なまま運用を始めてしまうことです。
「とりあえずSNSを始めてみよう」という姿勢で取り組むと、投稿の方向性を見失いがちになります。
明確な目標がないと、どのような内容を投稿すべきか判断できず、成果の測定も難しくなるでしょう。
「認知拡大」や「集客」などの目的を明確にせずに始めると、気づけば「更新しているだけ」の状態に陥ってしまいます。
SNSマーケティングを成功させるためには、「3ヶ月でフォロワー数を20%増加させる」「商品ページへの流入を月間500件増加させる」など、具体的な目標設定が不可欠です。
目標を明確にすることで、投稿の軸となるストーリーや計画を立てやすくなります。
2．ターゲットの未設定
ターゲット設定の不備もSNSマーケティング失敗の大きな要因です。
届けたい相手が明確でないまま投稿を続けると、誰にも響かない内容になります。
マーケティングにおけるターゲット設定は、誰のためのブランドなのかを明確にし、ブランドのポジションを獲得するための第一歩です。
ターゲットを正しく決めていないとブランディング自体が失敗に終わってしまうといっても過言ではありません。
ユーザーの年代や関心ごと、SNSの使い方をしっかり把握することで、伝える内容の精度が上がり、共感やリアクションを得られやすくなるでしょう。
3．SNSプラットフォーム選定が違う
SNSプラットフォームの選定ミスも失敗要因の一つです。
対象となるユーザーが活用していないSNSを選択してしまっては、どれだけ優れたコンテンツを発信しようとも効果を発揮することは難しいでしょう。
各SNSのユーザー層の年代や興味、性格等はそれぞれ異なります。
例えば、若者向けの商品を売り出す場合はInstagramやTikTokが適していますが、企業向けの商品であればLinkedInやTwitterが適切かもしれません。
どのSNSを使うべきかは、その商品のターゲットによって決まります。
ビジュアル的なイメージを重視するような商品であっても、中高生向けの商品であれば、Instagramを活用しても効果につながりにくいです。
InstagramのユーザーはいわゆるF1層（20歳から34歳までの女性）が多いため、中高生向けにアピールするなら、TwitterやYoutubeなどが選択されるべきでしょう。
4．KPIが未設定
KPI（重要業績評価指標）の未設定も、SNSマーケティングの失敗要因として挙げられます。
KPIを設定せずに運用すると、何を目指して活動しているのか分からなくなり、効果測定もできません。
SNSマーケティングを成功させるには、KPIとKGI（重要目標達成指標）を適切に設定することが大切です。
また、CV（コンバージョン）やカスタマーサービスに関連する指標も活用することで、商品・サービスの売り上げや満足度の向上に役立ちます。
SNSを分析できるツールも多数あるので、マーケティングを行う際に導入するのがおすすめです。
5．リソース不足による低クオリティ
SNSマーケティングを成功させるためには、限られた社内リソースを効率的に活用することが重要です。
特に中小企業では、専任の担当者を配置できないケースも多く、リソース不足が深刻な問題となっています。
リソース不足により、投稿の質が低下したり、投稿頻度が不安定になったりすると、フォロワーの離脱や信頼低下につながります。
リソース不足を補うためには、SNSに関する知識を深めることが重要です。
他社の成功事例や競合アカウントを分析し、自社に適した運用方法を模索しましょう。
また、社員全体でSNSマーケティングの基本知識を共有し、社内全体でノウハウを蓄積することでより効果的な運用が可能となります。
6．ユーザーファーストになっていない
SNSマーケティングの失敗要因では、ユーザーファーストをどれだけ意識できているかに関する事柄が複数挙げられます。
よくある失敗例としては、社内の内輪話に偏っていたり、自社の宣伝に偏りすぎていたりする状態です。
社内の良いところを具体的に伝えようとするものの、コンテンツ内容がいわゆる「身内ネタ」に偏り過ぎると、ユーザーの需要に合わず、理解できないなどの理由で離脱していきます。
また、オウンドメディアの目的達成を意識するあまり、コンテンツ内容が自社の商品やサービスの宣伝に特化してしまうと、ユーザーの需要に応えられないだけでなく、嫌悪感を抱かれてしまう場合もあるため注意が必要です。
最終利益につながる導線は必要ですが、SNSマーケティングではユーザーファーストの意識を忘れないようにしましょう。
7．ユーザーからの評判が低い
SNSマーケティングでは、ユーザーからの評判も重要な成功要因です。悪い評判が増えると、ブランドイメージが損なわれ、マーケティング効果が大幅に低下します。
例えば、飲食店のアカウントで自社の話を話題にして投稿してもらうキャンペーンを実施したところ、良い評判ではなく悪い評判ばかりが集まり、イメージが悪くなってしまったケースがあります。
SNSでは、たとえ嘘の投稿でも、企業側から削除することはできません。
多くの人に知られている有名な企業であればあるほど、このようなキャンペーンを行った際に投稿が集まりやすいのです。
また、SNSでは、ユーザーとのコミュニケーションが重要です。
コメントへの未返信や遅い対応は、ユーザーの不信感を招きます。
リソースが足りない場合でも、できるだけ早く対応することが大切です。
ユーザーからの評判を良くするためには、誠実なコミュニケーションと迅速な対応を心がけましょう。
SNSマーケティングの失敗事例5選
SNSマーケティングでは、多くの企業が様々な失敗を経験しています。
ここでは、実際にあった失敗事例を5つ紹介しますので参考にしてください。
これらの事例から学び、自社のSNSマーケティングに活かしましょう。
2． 不快感を与える投稿
3． 炎上対応の失敗
4． 口コミ操作
5． ゴリ押し投稿
また、失敗からの乗りこえ方についての記事も併せてお読みください。「【実は間違い】SNS集客はもう古いと言われる理由7選！失敗事例や乗り越え方も紹介 」
1．ステルスマーケティング
ステルスマーケティングとは、広告であることを隠して商品やサービスを宣伝する手法です。
例えば、企業がインフルエンサーに報酬を支払って商品を紹介してもらう際に、広告であることを明示しないケースがこれに当たります。
通常の商品紹介やサービス内容の告知などであれば問題ありませんが、無理に訴求ばかりするような内容や、誇張したような表現は、ステルスマーケティングとまではいわなくとも、ユーザーが不信に感じる可能性も高くなります。
投稿内容に関しては、自社の訴求に終始するのではなく、フォロワーであるユーザーが興味を惹く内容を心掛けることが重要です。
透明性を持って情報を発信し、ユーザーの信頼を獲得することがSNSマーケティング成功の鍵となります。
2．不快感を与える投稿
SNSマーケティングにおいて、不快感を与える投稿は大きな失敗につながります。
投稿内容が不適切なため、ユーザーから悪い印象を持たれるケースが少なくありません。
特に問題となりやすい投稿内容としては、下品な表現、企業に関連性のない釣り表現、著作権侵害、暴力的なコンテンツが含まれる投稿や、差別的なコンテンツの投稿などが挙げられます。
これらはいずれも企業のイメージを著しく悪くしてしまうでしょう。
ジェンダーに関する内容も注意が必要です。
あるケースでは、企業とコラボしたキャラクターが「男はこういうもの」「女はこういうもの」という断定的な発言をした投稿を行い、時代遅れであるとして炎上しました。
また、生理用品のプロモーションで「生理に関する彼氏目線のコメント」を利用したことに対し、一方的に男性の意見を押し付けているとして批判を受けた事例もあります。
3．炎上対応の失敗
SNSでは誤った情報などの発信による炎上や、不適切な表現に細心の注意を払う必要があります。
炎上は多大なリスクを伴う事象であると認識しておきましょう。
炎上対応の失敗例としては、批判的なコメントを削除してしまったり、謝罪が不十分だったりするケースが挙げられます。
また、問題の本質を理解せずに形式的な謝罪をすることで、さらに批判を招くこともあります。
炎上対策としては、投稿前にダブルチェックを行い、不適切な表現がないか確認することが重要です。
また、批判的なコメントには冷静に対応し、誠実な姿勢を示しましょう。
万が一炎上した場合は、速やかに適切な対応を取り、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることも検討してください。
4．口コミ操作
SNSマーケティングにおける失敗事例として、口コミ操作も挙げられます。
自社の評判を良くするために、架空のアカウントを作成して良い評価を投稿したり、競合他社の評判を落とすために悪い評価を投稿したりする行為は、発覚した際に大きな信頼低下を招きます。
SNSでは、たとえ嘘の投稿でも、企業側から削除することはできません。
多くの人に知られている有名な企業であればあるほど、このようなキャンペーンを行った際に投稿が集まりやすいのです。
まさに口コミマーケティングの失敗例といえるでしょう。
効果的である反面、その内容は良いものばかりではなく、リスクがあることも理解しましょう。
口コミ操作は、消費者庁などの規制当局からも問題視されており、景品表示法違反となる可能性もあります。
透明性と誠実さを持ってマーケティング活動を行うことが、長期的な信頼構築には不可欠です。
5．ゴリ押し投稿
自社の良さをアピールしようと張り切ってしまい、投稿内容が自社の宣伝に偏ってしまうケースも失敗事例の一つです。
たとえば、プレゼンのような堅い文章で自社商品のゴリ押しが挙げられます。
ゴリ押しの投稿内容を何度も目にすると、その先に魅力を感じてもらえることは難しいでしょう。
SNSユーザーにとって価値ある情報でなければ、拡散されてプロモーション効果を発揮することもありませんし、エンゲージメントを高めて企業ブランディングに寄与するということもありません。
商品やサービスについての情報を、SNSユーザーにとって「面白い」「役に立つ」と思えるものへと”加工”してこそ、情報は拡散されやすくなります。
代わりに、企業のノウハウを駆使した一般人に有益なTipsや、ユーザーの悩みや疑問をピンポイントに解消できる方法など、まずはユーザーにメリットを感じてもらえるような投稿を心がけてみましょう。
SNSマーケティングで失敗しないためのポイント3選
SNSマーケティングで失敗しないためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、SNSマーケティングを成功に導くための3つのポイントを紹介します。
2．SNSマーケティングの人材採用・教育
3．ポイント3 信頼できる運用代行会社へ依頼する
詳しく解説しているので、参考にしてください。
1．SNSマーケティングの目的を明確にする
SNSマーケティングで最初にするのは、「SNSマーケティングを通じて達成したいことは何か」を明らかにすることです。
目的を曖昧にしてしまうと、何のためにSNSを使ったマーケティングをしているのかが不透明になり、作業効率が落ちてしまうおそれが考えられます。
SNSを使ったマーケティングは、従来の「売る」営業よりも、顧客との関係構築を重視するソーシャルセールスと相性が合います。
つまり、ゴールに向いているのは、「新たな客層を発掘する」「自社のブランドを構築する」「提供するサービスや商品の認知度を上げる」「ファンを育成する」などです。
SNSマーケティングの目的が明らかになると、マーケティング担当者は、マーケティングを実践する理由を深く理解できるようになるでしょう。
2．SNSマーケティングの人材採用・教育
SNSマーケティングを成功させるためには、適切な人材の採用と教育が不可欠です。
SNSマーケティングに必要なスキルセットを特定し、現状の組織能力とのギャップを分析することから始めましょう。
求められる専門知識を明確化し、段階的な導入スケジュールを作成することで、効果的な人材育成が可能になります。
また、必要な予算と体制を検討し、自社のニーズに合った研修内容を選定しましょう。
社内でSNSマーケティングを担当する場合は、チームワークを強化することも大切です。
チームで運営することで、業務を一人で抱え込むことなく、社内メンバー負担を分散できます。
たとえば、投稿の企画やビジュアル制作、コメントの返信などを担当者に割り振ることで業務を効率化できるでしょう。
3．信頼できる運用代行会社へ依頼する
SNSマーケティングを効果的に行うために、信頼できる運用代行会社への依頼も検討しましょう。
SNS運用に長けた専門会社に企画から投稿、分析・検証まで一括して担ってもらいます。
企業がSNS運用を外部委託する背景には、SNSマーケティングの急速な普及、社内リソースの不足、炎上リスクの回避などの要因があります。
また、新しいSNSプラットフォームが続々と誕生する一方で、多くの企業が変化のスピードについていくリソースが足りないのが現状だからです。
SNS運用代行に依頼できる主な業務には、投稿計画・企画立案、コンテンツ制作（文章、画像、動画）、コメント監視・返信対応、分析レポート作成、炎上対策、SNS広告運用、インフルエンサーマーケティング支援などがあります。
運用代行会社を選ぶ際は、目標を決めて運用してくれるところを選びましょう。
成果の出る運用をしているところは、目標を立てて運用を行っています。
「SNSからの流入数を2倍に上げる」「商品へ関心を持つ人を前年より30％増やす」「実店舗への来店者数を増やす」などの具体的な目標を立てられると、次のアクションが明確になりやすいです。
SNSマーケティングのご相談は「クラプロ」におまかせ！
SNSマーケティングの運用でお悩みなら、「クラプロ」がおすすめです。
クラプロは、総合的なWebマーケティングサービスを提供しています。
HP制作から広告配信、SNS運用までワンストップで対応するのが特徴です。
特に中小企業のSNS運用実績が豊富で、効果的なブランディングと認知拡大に成功しています。
SNSマーケティングの効果的な展開に向けて、クラプロの専門家が親身にサポートいたします。