
Instagramの利用者が増えていることから、企業の商品・サービスの広告にInstagramを活用しようと考えている方も多いのではないでしょうか。
一方、Instagram広告には、効果がないという声も耳にします。そこで本記事では、Instagram広告について、効果の有無・失敗するパターン・効果を出すための改善ポイントについて解説します。
Instagram広告を出そうと検討中の方には、とても役立つ情報ですので、ぜひ最後までお読みください。

Instagram広告とは

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最初に、Instagram広告とは、どのような広告であるかを紹介します。Instagram広告とは、「Instagramプラットフォーム上に掲載する画像や動画形式の広告」を指します。Instagram広告は、他のSNS広告に比べて、ターゲティング精度が高いといわれています。
Instagram広告には、大きく分けて以下の4種類の広告形式があります。各広告形式ごとの特徴・適用例は、下表を参照ください。
広告形式 | 概要・特徴 | 適用例 |
フィード広告 | インスタの通常の投稿と同じ形でフィード(タイムライン)に表示される広告 | 企業の新商品の告知など |
ストーリーズ広告 | インスタのストーリーズの合間に表示される全画面広告 | 期間限定セールの告知など |
リール広告 | インスタのリール(短尺動画)コンテンツの間に挿入される広告 | 新作ゲームのプレイ動画の配信など |
コレクション広告 | 1つのメイン画像または動画の下に、関連する複数の商品をカタログ形式で表示する広告 | 訴求対象の商品・サービスのシリーズ製品をまとめて表示など |

Instagram広告が「効果がない」と言われる理由

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Instagram広告が、「効果が出ない」といわれる理由には、以下の3つがあります。
1点目は、そもそもInstagramの利用目的は、人と人の交流の場であり、営業を前面に押し出すと、かえってフォロワー数が減ってしまう傾向にあることです。
2点目は、自社のInstagramのフォロワー数が増えても、必ずしも商品・サービスの購買に繋がらないという点です。
3点目は、Instagramは基本的に娯楽用途のプラットフォームであるため、購買目的で利用している人が少ないという点です。
Instagramの広告が出やすい商材・出にくい商材

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Instagram広告は、必ずしも広告効果が出にくいというわけではなく、効果が出やすい商材・出にくい商材があります。それぞれについて、詳しく解説します。
広告効果が出やすい商材
Instagramの利用者は若年層が多いという特徴があります。そのため、若年層に訴求しやすいアパレル業界・飲食業といった業種は、比較的広告効果が出やすいといえるでしょう。
たとえば、アパレル業界の場合には、人気インフルエンサーを広告に起用することで、短期間で売上向上に成功したという事例があります。
また、飲食業のケースでは、限定クーポンを提供することで、来店数が増加したという事例があります。
広告効果が出にくい商材
一方、Instagram広告の効果が出にくい商材もあります。それは、以下の3点です。
・BtoB
・シニア向けの商品・サービス
・ニッチな商品・サービス
それぞれについて、さらに詳しくみていきましょう。
BtoB
法人の決裁者層の世代の方は、若年層に比べてInstagram利用者が多くはありません。そのため、Instagram広告を出していても認知度が低く、その商材のメリットが分からないことから、決裁に時間がかかるといったことが予想されます。
また、Instagramは受動的に情報を眺めている利用者が多いため、衝動的な購買や共感を呼ばれにくい商材とは相性が悪いといった特徴があります。BtoB用の商材は能動的・計画的に購買することが多いことから、相性がよくないといえます。
シニア向けの商品・サービス
シニア向けの商品・サービスも、Instagram広告とは相性がよくないジャンルです。Instagramは中高年齢層の利用者が比較的少ないSNSプラットフォームであることから、ターゲットとしている層に情報が伝わりにくく、広告効果も低いといえるでしょう。
ニッチな商品・サービス
ニッチな商品・サービスは、その商材を求めている人口自体が、それほど多くはありません。そのため、Instagram広告を打ち出しても、広告に興味を持つ人が少ないため、広告効果が低いといえます。
Instagram広告が失敗する主なパターン

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次に、実際にInstagram広告が失敗してしまう主なパターンを紹介します。それは、以下の3パターンです。
・広告を出す目的があいまい
・ターゲッティングの設定ミス
・投稿した画像・動画のクォリティーが低い
これらのパターンについて、さらに詳しく解説します。
広告を出す目的があいまい
広告を出す目的が明確でなければ、目的に見合った広告の制作・配信ができません。また、Instagram広告を設定する際に、「キャンペーン目的」を選択する箇所があるため、この点からも事前に広告配信の目的を明確にしておくことが大切です。
広告を出す目的があいまいである場合には、広告を打ったことによる効果を正確に測定できません。つまり、広告効果がどれほど出ているのかが把握・分析できないことから、いわゆるPDCAを回して広告内容・形式の改善を行うことも難しいです。
ターゲッティングの設定ミス
商品・サービスの広告は、自社が訴求したいターゲット層に届かなければ、広告を打つ意味がありません。
Instagram広告は、広告の配信先(=商材を訴求したい層)の属性を細かく設定できます。ターゲットつまり配信先を誤ってしまうと、自社が訴求したい層には広告が伝わらず、広告に対して「興味がない」「自分には関係がない」といった層に、アプローチをしてしまう懸念があります。
投稿した画像・動画のクオリティーが低い
広告用に投稿した画像や動画のクォリティーが低い場合にも、広告効果が薄れてしまいます。クォリティーが低い段階で、利用者(ターゲット層)に、離脱されてしまう懸念があるためです。
また、訴求したい商品・サービスと、投稿した画像・動画の整合性が合っていない場合には、利用者としては広告の意味が分かりにくく感じてしまうため、このケースでも離脱されてしまう可能性があります。
Instagram広告で効果を出すための改善ポイント

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Instagram広告が失敗してしまうパターンを踏まえて、ここでは広告効果を出すための改善ポイントについて、詳しく解説します。改善ポイントとしては、以下の3点があります。
・ターゲット設定の見直し
・画像・動画のクォリティーを上げる
・PDCAを回し広告内容を改善する
それぞれの改善ポイントについて、さらに詳しくみていきましょう。
ターゲット設定の見直し
拡散性が低いInstagram広告では、ターゲットを絞ってピンポイントで訴求することが大切です。そのため、まずは広告を「誰に・何を・何のために届けたいのか」を明確にすることが重要です。ただし、ターゲットを絞り込みすぎると競合性が高まり、広告費用が高くなってしまう可能性があるため注意が必要です。
ターゲットを明確にするためには、具体的なペルソナ設定を作り込むことが有効です。ペルソナに基づいて、広告内容を最適化することで広告への反応率が向上します。
画像・動画のクォリティーを上げる
どんなに良い商品やサービスでも、広告内容がユーザーに刺さらないと、広告効果を上げることはできません。魅力的ではない広告内容では、そもそも見てもらえないためです。そのため、設定したペルソナをもとに、ターゲットに好まれる広告内容とすることが重要です。
Instagramはビジュアル重視のプラットフォームであり、ユーザーはフィードを高速でスクロールしています。その中で、まず一瞬でユーザーの視線を引きつけ、手を止めさせるような魅力的な画像や動画が必要です。デザインの質はもちろん、Instagramのプラットフォーム特性(例えばストーリーズなら縦長動画が基本)に合っているかも重要となります。
PDCAを回し広告内容を改善する
広告を打った後には、必ずPDCAサイクルを回して広告運用を改善しましょう。Instagram広告の効果を最大化するには、継続的な分析と改善が不可欠です。PDCAサイクルを適切に実施することで広告パフォーマンスを常に最適化でき、費用対効果が高まります。
また、広告の効果を測定し、改善を繰り返すことも重要です。Instagramのインサイト機能を活用し、広告のリーチ数、エンゲージメント率、コンバージョン率などを分析しましょう。分析結果に基づいて、ターゲティングの精度向上、クリエイティブの改善、予算調整などを行い、広告効果の最大化を目指すことが大切です。
Instagram広告を上手く活用し広告効果を出そう!

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本記事では、Instagram広告について、広告効果があるかないか、広告効果が出やすい商材・出にくい商材を解説しました。
また、Instagram広告を打つことによって、広告効果を向上させるための改善ポイントも紹介しました。
これからInstagram広告に取り組もうと考えられている方は、本記事を参考にして取り組まれてはいかがでしょうか。
初めてSNS運用を活用しようとされる方はクラプロへご相談ください
本記事では、Instagramを活用した広告宣伝を行うにあたっての注意点や、広告効果を上げるための改善ポイントを紹介してきました。
SNS運用は、企業側にとって大きなメリットがあります。ぜひ積極的に活用し自社のファンを増やしてみてはいかがでしょうか。
