
「BtoB企業がSNSを運用するメリットとは」
「toBサービスの宣伝でSNSを利用する実態を知りたい」
「SNSを利用して少しでも集客したい」
今回は、BtoBサービスをSNSで宣伝する際の現状について解説します。
また、SNSを運用するメリットについても解説するため、SNSでPRすべきか判断できるでしょう。
本記事の内容は、以下のとおりです。
・BtoB企業がSNSを運用するメリット5選
・BtoB企業がSNS効果を高めるコツ3選
・BtoB企業のSNS宣伝の始め方5ステップ
最後まで読めば宣伝効果を高めるコツがわかり、BtoBサービスの認知度・売上が大きく向上します。
企業向けサービスをお持ちの方は、ご覧ください。

【前提】BtoBでのSNS運用にはスキルが必要
BtoBでSNS宣伝する際は、一般消費者向けよりも効果が薄い可能性があります。
SNSの大きな強みのひとつは、口コミによる拡散性の高さです。
しかしBtoBの場合、企業が自社で利用しているサービスを投稿すると、競合に模倣されてしまう可能性があるため、口コミを進んで掲載しません。
そのため、多くの人が利用する消費者向けサービスよりも、口コミの獲得が難しいのが現状です。
またBtoBは、消費者向けであるBtoCよりも顧客の数が多くありません。
顧客数が少ないため、消費者向けのサービスよりも成果を出しにくい傾向があります。
口コミ獲得の難しさ・顧客数の少なさからBtoBでのSNS運用には、一定の難易度が伴うことを把握しておきましょう。
BtoB企業がSNSを運用するメリット5選
スキルがないと成果を出しにくい現状ですが、BtoB企業がSNS宣伝をすると、さまざまなメリットがあります。
代表的なメリットは、以下のとおりです。
・ブランド力が向上する
・ファン化が促進される
・ユーザーデータを取得できる
・指名検索数が増える
最後まで読めば、宣伝効果を高める方法がわかり、売上や集客が改善します。
SNSを導入すべきかの参考にしてみてください。
1.低コストで宣伝できる
SNSは基本無料で宣伝できます。
実際にXやInstagramでは手軽に投稿を作成でき、コンテンツの内容次第では、費用をかけずにバズも期待できます。
一方でSNS以外に以下の宣伝方法がありますが、手法によっては多額の出費が発生するため注意が必要です。
・Web広告(10万円〜/月)
・ホームページ制作(30万円〜)
・メールマガジン(数万円〜)
・チラシ(数万円〜)
・イベント/展示会(数十万円〜)
Web広告はクリックごとに費用が発生する方式もあり、費用対効果が優れている出稿も可能ですが、月に数十万円程度の費用が発生します。
また、メールマガジンやチラシの宣伝でも、制作物の作成に数万円程度の費用がかかります。
無償で宣伝できるのは、SNSの大きな強みです。
2.ブランド力が向上する
SNSでは自社の商品・サービスだけでなく、企業情報についても発信できます。
例えば、企業理念を社員が顔出しで発信すれば、共感した方から興味を持たれます。
「SNS宣伝と言えば〇〇会社」という印象を持たれれば、企業への問い合わせが増加するかもしれません。
そのためBtoB企業がSNSを活用すれば、業界内でブランド力を向上させ、認知度上昇が期待できます。
特に、IT系といった専門性や最新情報が求められる業界と相性がよく、問い合わせの増加が見込まれるでしょう。
「少しでもブランド力を上げたい企業」におすすめです。
3.ファン化が促進される
一般的にBtoBサービスは、高額になりやすい・目にする機会が少ないなどの理由で販売が難しい傾向があります。
そのため、SNSを通じて顧客のファン化を促し、購買率を上げることが大切です。
ファン化とは、顧客が企業に対して強い愛着を持ち、熱狂的な購入者になる状態のことを指します。
SNSはコメント欄やDMを利用すれば、ユーザーと手軽にコミュニケーションができ、親密な関係になることが可能です。
ファン化が促進されると、価格を重視せず、企業のサービスを購入してくれる可能性があります。
そのため、高額なBtoBサービスも購入されるようになるのです。
toBサービスのSNS宣伝はファン化を促進させ、堅実な売上向上が期待できます。
4.ユーザーデータを取得できる
SNSはツールを用いて分析できます。
ツールから取得できる情報例は、以下のとおりです。
・年齢
・性別
・業種
年齢や性別などのユーザーデータを取得できれば、ターゲットにあった投稿を設定できます。
また、分析を通じて得たユーザーを見込み客のリストとして利用することも可能です。
ユーザーデータを取得できれば、成約率が高い顧客を狙ってPRできるでしょう。
加えてSNS分析で取得したデータを用いて、他の販売方法の成約率を高めることが可能です。
5.指名検索数が増える
ホームページには、サービスの価格や口コミを詳細に掲載できます。
サービスの詳細情報は、顧客の不安・不明点を払拭し、安心した購入につながります。
そのため着実に売上を出すには、ホームページへの指名検索数を増やすことが大切です。
SNSは認知度拡大に優れており、多くのユーザーの目に触れれば、興味を持った視聴者がホームページを検索する可能性が高まるでしょう。
SNSを通じて、ホームページの販売力向上が期待できます。
SNSアカウントにホームページのリンクを掲載しておくのも、クリック数を高められるためおすすめです。
他にもSNSには、バズによる拡散・手軽な宣伝などのメリットがあります。
SNS運用のメリットについては、関連記事「【良い事づくし】SNS運用のメリット7選!ツールごとの特徴や活用のコツも紹介」で詳しく解説しているため、ご覧ください。
BtoB企業がSNSを運用するデメリット3選
BtoB企業がSNSを運用する際は、以下のデメリットもあります。
・投稿次第で信用を失う
・成約効果が低い可能性がある
最後まで読めば、宣伝効果を高める方法がわかり、売上や集客が改善します。
デメリットについてもしっかり把握しておきましょう。
1.労働・時間的コストがかかる
SNSを運用するには、毎月数十時間程度の時間が必要です。
投稿するまでに、投稿内容の企画や作成などの作業を要するためです。
またSNSは最低6ヶ月程度運用し続けないと、成果が出ない傾向があります。
その間、社員は自社の業務に携われないため、時間がかかるだけでなくリソースが割かれる点にも注意しなければいけません。
具体的には、アカウント運用の企画やコメントへの返信・分析などの業務に従事します。
SNS媒体によっては毎日投稿が推奨されるため、日々コンテンツ作成に時間を奪われるでしょう。
SNS宣伝をすると、労働・時間的コストがかかることを忘れてはいけません。
2.投稿次第で信用を失う
誤った投稿や不適切な投稿も、SNSで拡散される恐れがあります。
特に不適切な投稿は、批判や苦情コメントの殺到・第三者による共有によって、一気に拡散されてしまいます。
不適切な投稿が拡散されれば、企業の信頼が著しく損なわれるでしょう。
信頼の失墜は一時的なものでなく、長期的にブランド力の低下を招きます。
投稿次第でイメージダウンが発生し、サービスが購入されない恐れがあるため注意しましょう。
投稿前に複数人で内容を確認するといった対策が重要です。
3.成約効果が低い可能性がある
SNSは拡散性の高さから、認知度拡大に適しています。
一方で、サービスの詳細を説明できるホームページや個別相談と比較すると、成約につながりにくい恐れがあります。
そのため、フォロワー数やリーチ数(実際に投稿見られた回数)を増やしても、売上に結びつかない可能性がある点を把握しておきましょう。
「SNSは認知度を高める施策として特におすすめ」と考えておきましょう。
成約率の高い宣伝方法より、SNSは問い合わせの増加につながらない可能性があります。
SNSで認知させ、成約率の高い方法につなげることを意識してみてください。
BtoB企業がSNS効果を高めるコツ3選
BtoB企業がSNS効果を高めるコツは、以下のとおりです。
・効果測定と改善を繰り返す
・運用体制を決めておく
詳細に解説するため、参考にしてみてください。
1.適切なSNSツールを選ぶ
SNSにはXやInstagramなどのさまざまなツールがあり、ツールによって強みや特徴が異なります。
主なツールごとの特徴を、以下の表にまとめてみました。
ツール | 年齢層 | 特徴 |
---|---|---|
X | 20〜30代 | ・ユーザー数が多く、拡散も高い ・リアルタイム情報の宣伝に適している |
10〜20代 | ・画像、動画が訴求の中心 ・女性利用者が多い |
|
30代〜 | ・実名登録が原則 ・アカウント全体で堅実な利用者が多い |
|
YouTube | 10〜40代 | ・顔出しで宣伝すると信頼されやすい ・サービスやノウハウを詳細に宣伝できる |
toBサービスの認知拡大を重視している方は、拡散性が高いXの利用がおすすめです。
またサービスの宣伝によりブランド力の向上を期待している企業は、Facebookで宣伝すれば、より誠実な印象を与えられるでしょう。
宣伝したサービス・目的によって、適切なツールを選びましょう。
2.効果測定と改善を繰り返す
BtoB企業がSNSを利用する際は、見込み客となるリストを獲得することが大切です。
顧客の母集団が少ないため、少ない視聴者の中から成約につながりそうなユーザーを見極める必要があるためです。
見込み客を増やすには、ユーザーの関心が強いコンテンツを投稿しなければいけません。
関心が強いコンテンツを見出すには、分析が重要です。
分析によって投稿の質を高め、視聴者の購買意欲を刺激することが大切です。
3.運用体制を決めておく
SNS運用では、成果を出すためにさまざまな工程を挟みます。
以下は、SNS運用に必要な作業の代表例です。
・投稿内容の立案
・投稿作成
・コメントの返信
・分析/改善の実施
例えばYouTubeの場合、ひとつの動画立案・編集のみで10時間以上の時間がかかることがあります。
動画の投稿までに多大な時間がかかるため、SNS担当者が分析・改善までの全てを実施するのが難しい場合もあるでしょう。
そのため「誰がどの業務を分担するのか」役割を決めておくと、スムーズな運用が期待できます。
また複数人で運用しておくことで、ひとりだけが業務に従事する属人化を防げます。
複数人体制にしておけば、担当者が変更になっても問題なく運用できるでしょう。
他のSNS運用を成功させるコツについては、関連記事「SNS運用を成功させるコツ8選|運用の注意点や成功事例も紹介!」で解説しているため、ご覧ください。
BtoB企業のSNS宣伝の始め方5ステップ
実際に、SNS宣伝を前向きに考えている方も多いでしょう。
BtoB企業がSNS宣伝する際の、効率のよい始め方を解説します。
・目的・ターゲットを明確にする
・ツールを見極める
・投稿を作成する
・分析・改善をする
最後まで読めば、宣伝効果を高める方法がわかり、売上や集客が改善します。
1.運用体制を決める
まずは、SNSにおける運用体制や担当者を決めましょう。
投稿時間やコンテンツの作成方法を決めておけば、安定した運用が可能です。
また、担当者を決めておけば日々の業務に慣れ、SNS宣伝の質も向上していくでしょう。
社内で人員を確保するのが難しい場合、SNS専門会社に外注するのもおすすめです。
2.目的・ターゲットを明確にする
企業によってSNSを運用する目的はさまざまです。
代表的なSNS運用の目的を、以下のとおり抽出してみました。
・認知度拡大
・ブランド力向上
・問い合わせの増加
例えば企業からの問い合わせを増やしたい場合、拡散されやすい内容ではなく、興味を持ってもらうコンテンツを作成する必要があります。
また、ターゲットを決めることで、視聴者に刺さる効果的なPRが可能です。
SNS宣伝の効果を高めるために、目的とターゲットを明確にしてください。
3.ツールを見極める
次に、目的・ターゲットに基づいた適切なSNSツールを選択しましょう。
例えば自社のサービスを詳細に解説したい場合、動画で訴求できるYouTubeがおすすめです。
ツールごとの特徴は、本記事の「適切なSNSツールを選ぶ」で詳細を解説しているため、参考にしてみてください。
4.投稿を作成する
目的・ターゲットに沿った投稿を作成しましょう。
ブランド力を向上させたい場合、投稿内容に企業ロゴを掲載すれば、業界内でのイメージを確立できます。
また女性向けのサービスを宣伝する際は、柔らかい色合いであるパステルカラーを利用すれば、好感を持たれやすくなります。
そのため、適切な投稿で宣伝することが大切です。
なお、クラプロはターゲットの詳細な聞き取りを意識しており、視聴者に基づいた投稿作成も可能です。
無料で相談できるため、投稿内容について迷っている方はお気軽にお問い合わせください。
5.分析・改善をする
投稿したら、コンテンツの分析を心がけてください。
効果が低い投稿を繰り返すと、長期に渡って時間や労力を無駄にしかねません。
例えばYouTubeでの視聴維持率が低い場合、内容を序盤で先出しするといった工夫で最後まで観られやすくなります。
視聴維持率は40%を超えると高評価と判断され、該当動画の維持率は分析によって確認することが可能です。
こまめに分析を行い、投稿を改善させていくことが大切です。
なお、ツールごとの分析方法・指標ごとに達成すべき数値については、関連記事「SNS分析のやり方を4つのツールごとに徹底解説!重視すべき指標と改善方法も紹介」で解説しているためご覧ください。
BtoB企業がSNSを利用する際のよくある質問
BtoB企業がSNSを利用する際のよくある質問をまとめました。
宣伝する際の注意点や活用すべき企業についてわかるため、ご覧ください。
Q1.企業向けサービスを宣伝する際の注意点とは?
A.BtoBサービスを宣伝する際は、売り込まないことが大切です。
toBサービスは価格が高くなりやすいため、事前にユーザーからの信頼がないと販売できない可能性があります。
強く宣伝する前に、顧客との関係を深めることを意識しましょう。
ターゲットから共感を得られる投稿が、親密な関係につながるためおすすめです。
Q2.SNSを活用したBtoB企業の成功事例は?
A.サイボウズ株式会社やfreee株式会社が、SNSを活用した成功事例として有名です。
サイボウズはXで宣伝することで、自社メディアやYouTubeアカウントへの流入数を増やしました。
また、freee株式会社は自社の会計ソフトをYouTubeで詳しく解説することで、サービスのPRに成功しています。
「Xの情報普及率の速さ」や「動画訴求の強み」を活かして、それぞれのSNS宣伝を成功させています。
Q3.SNSを活用すべきBtoB企業とは?
A.認知度やブランド力を上げたい企業におすすめです。
SNSは拡散性の高さから、利用することで、認知度の向上が期待できます。
また、よい口コミを獲得できればプラスのイメージを確立でき、多くの方から信頼されやすくなるでしょう。
BtoB企業がSNSを運用するならクラプロに相談してみよう
SNS運用には、さまざまなメリットがあります。
特に、ブランド力向上・ファン化促進のメリットは、toB企業にとって大きな利点になるでしょう。
そのためSNS利用を考えているBtoB企業は、ソーシャルメディアでの宣伝を検討してみてください。
クラプロは、丁寧なPRを強みにしているSNSマーケティング会社です。
実際に多くの企業から好評を得ており、ホームページ上では導入事例を掲載しています。
BtoBサービスの宣伝を考えている方は、売上や認知度上昇が期待できるため、お気軽にお問い合わせください。